8月も中旬に近づくと秋風が吹きはじめるイタリアながら今年は少しばかり様相が異なる。わたしの暮らすミラノは、緯度という点から見ればかなり北色が強いように感じる。
世界を見渡すとウクライナのクリミア半島、セルビアのベオグラード、カナダのケベック州、そして日本における北海道の稚内がほぼ同緯度であることを考えると、ミラノが温暖な町であるということはいささか信じがたい。国土の南には地中海が横たわり、その地中海こそアフリカからの季節風と暖流を北へ押し上げるために、緯度の高さに関係なく温暖であるのがイタリア半島の特性というか天啓なのである。
またミラノの北側にはアルプスが連なっていることもあり、冬はその吹きおろしを真っ向から受けることになる。北に高い山があると気温はかなり下るものの、降雪は遮断されて比較的少ないというのがここ北イタリアである。
憂いの季節、と癒しのある日本の秋であるが、イタリアの秋をかなり短く感じるのはそのような理由があるからかもしれない。風向きが一変すれば季節が変わる、というのがわたしの暮らす北イタリア。たしかに食に誘われる頃合いでもある。ワインを仕込んで、秋野菜やキノコ類も豊富にある。トリュフやポルチーニは食卓には欠かせない。とは言ってもトリュフは中々手の届かないところにあるのだが。
短い秋は旅行するにはよい季節であろう。11月の終わるころまでであればあちらこちらを巡ってもいい。時間をかけてゆっくりといままだ知らない町へ出掛けてみたい。
30年イタリアに暮らしながら知らないところはまだまだたくさんある。日本にいたとしても知らない日本はたくさんあるわけだから同じようなもの。
自分にとっての知られざるイタリアの町をピックアップしている。これはかなり前からやっていることで、うわさに聞いたり、PCの上に現れるどこか惹かれる未知の町村に巡り逢うとそこをしっかり書き留めてある。
メモ書きには21の地名がある。これは私見に過ぎないが、おそらくこれらの町村を知るものは日本には多くいないと思う。イタリアでもほとんど知られていない、いわば秘境と言えるそのようなところであるから。
ひっそりの廻ってみたいそのようなところを、ここから何回かに渡って紹介したい。先ずはどこがよいだろうか。ミラノからあまり遠くはないところ、そうリグーリアあたりを出発点としてみよう。
堂満尚樹(音楽ライター)
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